カラーパレット記事の続きです。
前回は理屈ばっかりでピンとこない感もあったので、今回は実際にパレットを少しだけ変更して、実際の見え方の変化を確認します。
正しくIndexが反映されていないBoS仕様のコンバットアーマーを修正するパッチも作ります。
前回の記事はこちら。
コンバットアーマー用カラーパレットの構造
詳細は前回記事にて。横軸方向がディフューズマップのグレースケールレベルで、縦軸方向に並んだ各パレットをIndex指定して使います。
構造確認の為のカラーパレット改造
理屈だけだとややこしいので、今回は実際に色を変えてみます。
Shadowed版のIndexを確認
Shadowed仕様に改造する為のObject Modificationです。ワークベンチでマテリアル変更する際に取り付けるMOD(ゲーム内の)です。
改造内容の中に、色を変える為のIndexが設定されています。Shadowed仕様のIndexは0.82です。
64ピクセルでの0.82なので、Line52(53ピクセル目)になります(切り上げ丸めの模様)。
Index0.82を一色で塗りつぶす
実寸大です。Line52に青線を入れました。1ピクセル幅で、全階調で同じ色です。
するとShadowed仕様のコンバットアーマーは、これだけで真っ青になりました。全階調で同じ色なので、全体が単色に置き換わっています。
胴以外はミニッツメン仕様なので、影響を受けてません。
Index0.82を部分的に塗りつぶす
今度は、左側のグレースケール0(黒)に近いポーチ部分だけに青線を入れます。
ポーチ部分だけが青になりました。ボタンは別のレンジ(カラーパレット右端のグレー部分)なので変化無し。
こんな感じで、Indexとグレースケールの組み合わせで、カラーパレットが機能しているようです。
Nifskopeでのカラーパレット
Nifskopeでメッシュを開いた場合は、一番上(Line0)を使うようです。Index計算の手段が無い為ですかね。
BoS用コンバットアーマーのIndex修正
SSで赤字&薄字で表示していた、BoS用コンバットアーマーの話です。
Fallout4.esmではIndex0.33なので、本来はLine21を使うことを想定していたように見えるのですが・・・、前回も書いた通り、BoS仕様のIndexは正しく機能していません。実際はIndex未設定状態になっており、結果的にIndex0(Line0)が使われているようです。Nifskopeで開いた時に見える錆色ですね。これを適切な色(と思われる)に修正します。
Index指定の問題点
BoSコンバットアーマー(胴)用のObject Modificationです。Shadowedの例と同じく、これをコンバットアーマーにワークベンチで取付ければBoS仕様になります。
このOMODの下の方に、Material SwapsがADDされています。Shadowedの時と違ってBoSエンブレムを付ける必要がある為、構造が変わっています。
Material Swapsを覗きます。星型デカールをBoSデカールに変更するスワップ設定がされています。
併せて、ここで色変えの為のIndexが設定されているのですが・・・ここで設定しても動作しないようです。正しくIndexが機能せず、Line0を読みに行ってしまいます。その為、BoS仕様は寂しい錆色(すいません)のコンバットアーマーになります。
プラグインの修正
本来の色に戻す修正パッチを作ります。BoS仕様に変更するMODは4つ(頭胴手足)あるので、これら4つのObject Modificationにパッチを当てます。
Shadowedの例と同じように、OMODの段階でIndexを設定します。BoS仕様以外は、すべてこの方法で設定されています。
Material Swapsで設定されていた0.33をここで設定します。
4部位共にこのIndex指定を追加すれば修正完了です。Material Swapsの方の0.33はそのままにしてますが、消しておくと安心感が増すかもです。
ゲーム内での比較
過去作を知らないので偉そうなことは言えないのですが、どうでしょうかね?
少なくともBoS用パワーアーマーと同系統の色になっている為、こちらが本来あるべき姿のように見えます。Steel感ありますし。
反面、錆色のコンバットアーマーはゲーム内で登場しなくなります。ロードスクリーンのガスマスクのお姉さんが着るだけになるかも?
レイダー用のコンバットアーマーを錆色に変更すると雰囲気出そうなので、そのうちやってみたい気もします(というか既にMODありそうな気も!)。
以上で今回は終了です!
別記事で、簡単なカラーパレット作成をやってます。