Fallout箱庭DIY

「箱庭DIY」Fallout分室

【Fallout4】コンソールコマンドから出来るnanaRaceの競合確認

スポンサーリンク


褐色ナナ

Ver.1.31。二重瞼や下の睫毛、頬骨のハイライト追加等、よりアニメっぽくなりましたね。髪と猫耳のウェイトも動きがイイ!。SSはちょっと勝手に褐色キャラ化してました(1.4で褐色対応されるみたい!)。改めてSS&感想記事は作る予定。

 

FO4EditのSSが1枚も無い、競合対策記事です。初めてかも!?

競合確認はFO4Editで全部ロードするのが一番なんですが、物によってはコンソールからでもある程度チェックできます。AnimeRace Nanakochanでも完璧とはいかないですが、競合しやすい所は確認可能です。

Better Consoleを使います。環境確認&整備には、極めて必須なMODの1つ。

www.nexusmods.com

※某日本語ポータルサイトのリンクから来る人は、FO4Editのレコード見ただけで拒絶反応出る人が少なくないようですが(即座におすすめMODとかに飛んでいく)、敷居低いですよ? ゲーム起動しながらトライアル&エラーを何度も試すより、時間も節約できますし。

正常なプレイヤキャラの状態確認

コマンドラインを開き、プレイヤキャラをクリックもしくはprid 7で、プレイヤキャラをターゲット状態にします。右下にいくつか情報が出てくるので、赤枠内をチェック。

※露出皆無の衣装でSS撮影したのは完全に失敗(マジすいません)。肌の色等、何も問題無い状態です。競合状態の方のSSは薄着になってます。

プレイヤキャラのID確認

まずは、ターゲット対象がプレイヤキャラ(Ref ID:00000014)であることを確認します。マウスだと付近の違うのタゲってることもあるので注意。

次に、その下の『LastBaseChange』をチェック。これは、プレイヤキャラのレコード(Base ID:00000007)を最終更新したプラグインです。アニメ種族MODを使う際は、最終更新がAnimeRace_Nanako.espもしくは互換パッチでなければなりません。それ以外では、競合で潰れています。SSは僕のローカル環境用互換パッチなので問題無し。

LastBaseChangeがアニメ種族由来のプラグインでも、他のMODが競合で潰されてる可能性は十分あります。互換パッチ同士も競合するので注意

MODの導入数が多いと大なり小なり競合が起きていて、このローカルパッチでは約1800ヶ所の修正入ってます。放置してもさして害無いのが多いですけどね。

 

次にCtrlキーを押すと、左側にキャラの各種パラメータが出てきます。Actor ValueやPerk等、ここでほぼ何でも確認できます。デバッグ用途にも大変便利。

プレイヤキャラの種族確認

『raceID』をチェックして、上位2桁がアニメ種族MODのロードオーダーと一致してればOKです(00じゃないことを確認するだけでも大抵は平気)。種族名称はHumanRace同様に『Human』なので注意。

 

 

各種パラメータの確認

Better Locational Damage and Optional Gameplay Overhauls(以下BLD)を例に。アニメ種族MODとの共存が出来てるなら(互換パッチ必須、ロードオーダーでは無理)、『Perks』からBLDの追加Perkを確認できます。見当たらない場合は、共存に失敗してます。

このPerkは、たしかLimbダメージの倍率補正(近接武器やショットガンで2.5倍とか、その他色々)だったような覚えが。

プレイヤキャラのPerk確認

※今はHorizon環境なので、SS撮影用にBLDを一時的に導入しただけです。さすがにHorizonとの併用は、吸収しきれず無茶が過ぎる感じ。

HPやAP、ジャンプの高さ倍率や装備由来のEffect等、同様の手順で色々チェック可能です。

左窓のスクロールはホイールなので、ゲームパッドの人は一旦キーボード&マウスに設定を戻すか、Auto Gamepad Switch使ってください(要Windows10)。Nexusでは更新終了してますが、以下から入手可能(作者さんの開設ページなので大丈夫)。タイムスタンプ古くても、最新のF4SE向けのビルドに書き変わってると思います。

ci.appveyor.com

 

 

競合してるプレイヤキャラの状態確認

今度は、競合起こしてるプレイヤキャラ。

競合による先祖返り

LastBaseChangeがBLDになってますね。アニメ種族MODによる変更が潰されています。 raceIDをチェックすると、上位2桁が00です。これはバニラのHumanRaceのID。つまり、nanaRaceへの切り替えに失敗してます

 

体が真っ黒。Human用テクスチャに切り替わった為です(nanaRaceはtint無しのテクスチャ色、いわゆるHumanRaceでの”顔黒”状態が通常)。頭部はPreset用NPC由来になるので、nanaRace用のまま。

Humanに書き戻された異常状態

こういう類の不具合が、いわゆる『おま環』です。 完全な整備不良。MOD使用は改造行為であるということを忘れずに・・・自分で面倒見ましょう。3つの対策案があります。

 

対策1.互換パッチの作成

要FO4Edit。本質的な恒久対策で、後腐れなく安定動作します。様々なMODで公開されてる互換パッチは、大抵は2つのMOD同士の競合しか解消できません。大量にMOD入れて多重競合起こした環境では、自環境用に作り直す必要有り。

f4mod.hatenablog.com

同一MODに対する互換パッチを複数入れると、互換パッチ同士が競合起こします。ロードオーダー最後の1個しか機能しません。例えばアニメ種族MODにImmersive GameplayとBLDを併用してる環境に対し、両方の互換パッチを導入しても両対応にはなりません(そもそもBLDとIGが競合する)。1個のパッチに統合する必要有り。なのでヘビーなMOD環境の互換パッチは、自分で作らないとダメなんです。

f4mod.hatenablog.com

 

対策2.競合MODのアンインストール

互換パッチ無しで安定化させるには、競合MODのアンインストールが効果的。どちらか諦めて、スパっと消してしまいましょう。

f4mod.hatenablog.com

 

対策3.ロードオーダーの変更

絶対に生かしたいMODのロードオーダーを引き上げ、競合勝者(回避ではなく、他を潰すことで生き残る)にすれば、そのMODに限っては問題無く機能します。仮にLootの結果に反しても、変更してください

但し、潰されたMOD由来の新たな不具合が発生する可能性があります。これはレコードの重要性如何なので、特に問題無い(もしくは発生しても気付かない)こともあります。

この例だと、アニメ種族MODのロードオーダーをBLDより引き上げれば、互換パッチ無しでもnanaRaceはちゃんと機能します。但しBLDによる変更は全部潰れます(互換パッチ入れれば大丈夫)。

今回見てきたプレイヤキャラの『LastBaseChange』ですが、あくまでプレイヤキャラ(Base ID:00000007)に対する変更確認しかできてません。つまり、これだけでアニメ種族MODに関わる全てのレコードのロードオーダーが最上位とは限りません(髪や目が選択できないとかは別問題)。

なので、やはり一番はFO4Editなんですよね。簡単に全部確認できるので、ゲーム起動しながらロードオーダー試すより、はるかに速くて確実に作業できます。

f4mod.hatenablog.com

 

 

強硬手段による肌黒競合の回避

正直、個人的にはお勧めしない手段です。動作自体は問題無いので、構造解ってる人ならOKです。でも、そうでない人には結構リスキー。正攻法で互換パッチ作るか、できない人は諦めて競合MODを外す方を強くお勧めします。

FO4Editを使いたくない、構造も知らない、それでも競合なんとかしたい、みたいな都合のいい人向け。実行に当たって、あとから大きなツケが来る可能性は想定しておいて下さい(別の競合起きた時にハマったり、最悪やり直しとか)。

それでも、という人だけどうぞ。

 

コンソールから、種族設定を強引に復旧させます。繰り返しますが、FO4Edit使えるようになった方が安全かつ後々楽です。

 

Player.setRace nana

 

最終変更プラグインはBLDのままですが、nanaRaceに変更されてます。

コンソールによる種族変更

この対策の問題点。

通常プレイヤキャラは、セーブデータのロード毎に、プラグインから種族情報を読み込んでくれてます。New Gameでやり直さなくても、アニメ種族MODの適用できましたよね。

ですがsetRaceコマンドでカスタム種族変更をすることで、プレイヤキャラの種族がセーブデータ依存になります。この例だと、プラグイン上では最終レコードがBLDによってHumanRaceに書き戻されてるにも関わらず、nanaRaceとしてゲーム続行可能です。1度HumanRace(というかバニラ種族かも)に戻してやると、再度読み始めたような気もしますが、ちょっとここらは試験不足。

これ一見手軽で便利そうなんですが、

 

  • プラグインのロードオーダーと実動作のツジツマが合ってない
  • 種族以外の変更項目(nanaRaceには無し)は、潰れたままになる
  • New Game時には問題が再発する(プラグインは直ってないから)
  • 公開されてる互換パッチで、環境が崩れる可能性がある
  • 盲目的にこれをやった人が、次に競合起きた時に対処できると思えない

 

こんな問題が残ったりします。僕も最近まで特に気にしてなかったんですが、よくよく考えると結構危険度高い感じ。

動作状態とプラグインとの齟齬に関しては、わかる人に相談した際に話のツジツマが合わず苦労すると思います。本来は、アニメ種族MOD後方ではプレイヤキャラを変更するプラグインをロードできない筈が、この環境だと正常動作してしまう為。

また本来互換パッチは、構造上『失われた機能を回復させる』形なんですが、この強引な環境下においては、互換パッチがアニメ種族MOD後方にロードしたMODを潰す可能性が出てきます。本来はロードできないので、こんなリスクは起きないんですけども。

一見単純かつ便利なようで、この齟齬がいろんな問題の原因になりかねないです。そんな訳で、この状況で新たな競合を起こしたら・・・これやった人は対処できるの?という推測が。手順としては結構簡単なんで、これで乗り切った人も居ると思うんですが、その実結構危ないです。本質的には、トラブルの先送りに過ぎないので。

 

 

髪や目が選択できない際の対処

いままでの確認では見えない所です。主に、プレイヤキャラとして使用可能な追加種族MODを複数入れてると発生すると思います(Form Listの競合)。競合確認ポイントは、以前の記事にて。

f4mod.hatenablog.com

SkyrimだとRaceCompatibilityがProxy種族を経由して管理してくれるんですが、Fallout4には同機能のMODが無い為、追加種族共存には互換パッチ作成が必須になります。

 

環境がどうしても直らないなら、アニメ種族MOD以外の追加種族MOD全てのアンインストールを推奨します。RaceCustomizerも使わないほうが良いでしょう(FO4Edit使えないと正直無理だと思う)。大抵はこれで解決すると思います。

例外として、2B RaceみたいにHumanRaceから何も流用しないMODは、競合しない筈。

 

以上、おしまいです!

 

Copyright © 2015 Fallout Hakoniwa DIY All rights reserved .

S.kutsumiya@gmail.com