バッグMODのField Scribe Backpack。なかなかに格好よくてお気に入りなんですが、リリースが古くAWKCR及びArmorsmith Extendedに未対応です。AEのオプションに対応化パッチありますが(AE Merged Pack It Up v4)、多くのMODのマージパックな為、僕的にはちょっと使い勝手が微妙でして。ついでに4種類のカラーバリエーションをモジュールで色変更可能にしたいので、自分で対応化改造することにしました。
以下のことをできるように改造します。
- Armorsmith Workbenchでのバッグ作成
- AE共通の所持重量増加モジュールの取付け
- 装備スロットをAE(AWKCR)準拠に変更
- 動的名称変更(主にソーティング目的)に対応
- ワークベンチでの色変更
- バリスティック・ウィーブ対応(おまけ参照)
FO4Editのみで作業します。他のAE(AWKCR)非対応MODにも応用できると思います。
- Field Scribe Backpackについて
- Field Scribe BackpackのArmorsmith Extended対応化の概要
- AWKCRとAEのマスター指定
- Armorの変更
- Armor Addonの変更
- 生産レシピの追加
- ワークベンチでの色変え改造
- (おまけ)バリスティックウィーブ対応化改造
Field Scribe Backpackについて
上下2個に分かれたバッグ、合体したバッグ、SS無いですが寝袋&フレーム付きのがもう1個。色は4種類ですが、バッグごとに固定されており、ワークベンチでの変更は不可。増加する所持重量は20、30、50、75の4種類。スロットは57or58。
NPCやコンテナ配置等、セル変更有り。16年4月リリースのMODの為、Worldspace(00000003
)のeditが古いです。ロードオーダー要注意。正しいWorldspaceが記述されたMODより前に読み込むか、セル変更の削除が必要です。Worldspaceの更新でもOK。
Field Scribe BackpackのArmorsmith Extended対応化の概要
いきなりですが、対応化改造の終わったespで概要を見ていきます。この後詳細載せるので、流し見程度で平気です。簡単化の為、バッグの機能に影響しない項目(Container、Leveled Item、NPC、Outfit、Worldspace)を削除してあります。
それと元のバッグは4種類x4色で16個ありますが、ワークベンチで色変えするので黒以外は削除しました(デフォルト色を残さなかったのは、後から色変えを思いついた為w)。
Armor Addon
装備のAA。スロットを54と57に変更。
Armor
装備そのもの。スロット変更、命名規則追加、AWKCRとAEのKeyword追加。
Constructible Object
生産&色変えモジュールのレシピ。
Keyword
ワークベンチでの色変え用。
Material Swap
色変えに必要なマテリアルファイルのスワップ設定。
Object Modification
色変え用モジュール。
本当に必須なのは、ArmorとArmor Addonの変更だけです。コンソール入手のみなら生産レシピ不要、色変えしなければ最後の3項目は追加不要。
AWKCRとAEのマスター指定
まずは、
Armor and Weapon Keywords Community Resource (AWKCR)
この2つがマスター指定されてないと始まりません。やり方わからない人は別記事にて。
Armorの変更
装備そのもので、今回の例では4個。大半の作業がこのカテゴリです。
装備スロット変更
AWKCRで標準化されたスロット番号に変更します。バックパックは54。2個に分かれたタイプ(最初のSSのやつ)は、上を54にしました。
下のバックパックは57(ベスト)に。
57だと、例えばThe Mercenary - Packのベストと被ります。困る場合は別スロット探してください。
Keywordを追加
識別や制限に使われるタグみたいな物で、赤枠内の2つが必須。バッグを示すKeywordと、所持重量増加モジュールの対象であることを示すKeyword。Slot57を使った下側のバッグにも、Slot54のKeywordを使います(ソーティングMODのタグに影響)。
ma_Color_Field_Scribe_Backpackは色変更用に新設したKeywordなので、ワークベンチで色変えする場合のみ必要です。
只のKeywordなので、特に中身は何も無し。
モジュール用アタッチメントを追加
ワークベンチでモジュールを取り付ける為の、アタッチメントを作ります。Attach Parent Slotsに、モジュールに対応したap Keywordを追加。
上2つが所持重量増加モジュール用、下のは色変更モジュール用。
命名規則を追加
不要であれば、設定しなくても支障無いです。
改造に伴う名称変更(所持重量モジュールじゃ変わらないですけど)や、ソーティングMODのタグ付けに使います。Instance Namingに、dn_Clothes(0020DE44)を設定。
Valdacil's Item Sortingで動作確認済。生産時にタグ付かなくても、ワークベンチでモジュールつければ付与されます。
VISで変更された、dn_ClothesのInstance Naming Rule。 AWKCRで追加されたKeywordに対応してタグが追加される仕組みなので、このバッグにも適用されるようになります。
SSは、”[Pack]”のタグを付けるKeyword条件。
ゲーム内で確認。上下2個のバックパックに、[Pack]タグが付いてます(DEF_UIでアイコン化)。
下側のバックパックにSlot57のKeywordを付けてしまうと、ベスト扱いになるのでうまくソートされないです。
Armor Addonの変更
装備スロットと同じ番号で合わせます。不一致があると正しく表示されません。Armorに紐付けされてるので、リンクを辿っていくと楽。赤枠がArmor Addon。
Armorと併せて、こちらも54に変更。下側のバックパックは57で。
AAの詳細は別記事にて。
これで最低限の対応改造が終了です。
お馴染みの所持重量増加モジュールが、取り付け可能に!
生産レシピの追加
コンソール入手のみなら不要です。
Constructible Objectに、生産レシピを新設します。
Components:必要な材料と数。適当にそれっぽい物を入れました。
Created Object:生産されるアイテム。バックパックを指定。
Workbench Keyword:生産するワークベンチを指定するKeyword。
Category:ワークベンチのカテゴリ設定。
Armorsmith WorkbenchのBACKPACKSカテゴリで、バッグが作れるようになりました!
ワークベンチでの色変え改造
単色でよければ必要無いです。
黒バッグのマテリアルファイルを基準にします。
黒:Materials\Elianora\Mechanic Jumpsuit\fieldscribedark.bgsm
変更先の3色のマテリアルファイルは、
ブラウン:Materials\Jets\FieldScribe.bgsm
ダークグリーン:Materials\Jets\FieldScribeDGR.bgsm
ライトブラウン:Materials\Jets\FieldScribeLBR.bgsm
アーカイブ内のメッシュファイルあされば、すぐ見つかります。
スワップ設定の作成
Material Swapを作成します。SSはブラウン用。Original MaterialからReplacement Materialへ、入れ替えるように設定。
他の2色も同様に作成。
モジュールの作成
作成したMaterial Swapを、Object Modificationに仕込みます。
Attach Point:Armorで設定したAttach Parent Slotを指定。
Propertyes:色変えモジュールなので、適用するMaterial Swapを指定。
Target OMOD Keywords:このKeywordを持つ装備に、モジュールを適用。
ワークベンチでモジュールを付ければ、黒以外の3色に早変わり!
(おまけ)バリスティックウィーブ対応化改造
Keywordにma_Railroad_ClothingArmor(0020DE40
)、Attach Parent Slotsにap_Railroad_ClothingArmor "No Weave"(0020DE3E)
を追加するだけ。
バリスティック・ウェーブが使えるようになりました!
以上、おしまいです!