ゴーグルMODWest Tek Tactical Opticsを改造します。ホットキーで機能の切替えができるので常用してますが、好みに合わせて少々改造してみました。
- HUDエフェクトをTargeting HUD and Berry Mentats Enhancedに変更
- HUDの発動条件変更(常時or武器構え時)
- Darker Nights環境下での、Night Vision(暗視)の明るさ変更
- Night Vision中にHUDを表示
長めですけど、変更内容をまとめておきます。
Targeting HUD Enhancedを合わせることで『Themal』機能が不要になる為、HUD/Night VisionのMulti-Visionモジュールも作りました。これは長くなるので次回にします。HUDを最初にしてる為、PAに乗った途端に暗視がOnにならず、昼間に便利。
※構造や意味の確認を優先してる為、見ながら手早くマネられる構成にしてません。悪しからずご了承を。
- Targeting HUD EnhancedとTactical Opticsをマージ
- Tactical OpticsのHUD用Spellを変更
- HUDの発動条件を変更
- HUDエフェクトのFlagsを修正
- Darker Nights導入時のNight Vision調整
- Night VisionにHUDを追加
- Leveled Listの削除
- パワーアーマー用HUDのエフェクト変更
- (おまけ) Spell起動条件(Conditions)について
Targeting HUD EnhancedとTactical Opticsをマージ
※次回のスクリプト改造に必要な作業です(HUD/暗視の2択切替モジュール作成)。スクリプト改造しないならマージ不要なので、次の大項目まで飛ばしてください。Targeting HUD Enhanced.espをマスター指定し、直接改造すればOKです。
Targeting HUD Enhancedからゴーグルに使うオブジェクトだけ抜き出し、Tactical Opticsにマージします。ba2ファイルは使いません。マージする理由は、CKでロードした際に不都合が起こる為(espに対するマスター指定の強制解除)。
使わないオブジェクトを削除
”Targeting HUD Enhanced.esp”から、赤枠で囲んだBerry Mentats関連のオブジェクトを削除します。
可読性向上が目的なので、Berry Mentatsも併用するなら残してOKです。その際はba2をルーズフォルダに展開するのを忘れずに。
※旧バージョンだとBerry Mentatsにバニラのバグレコードが残ってます(no hit eventが無いのでHUD使用で敵対)。最新バージョンの使用を推奨(もしくはフラグを自分で修正)。
消した残り。友好、敵対、死体の3種に色を付けるEffectやSpell群。
2つのespをマージ
WestTekTacticalOptics.espと、Targeting HUD Enhanced.espをマージします。Skyrim用のマージスクリプトMerge Plugins xEdit ScriptでOK。詳細省きますのでdescription参照。単体動作する方のプラグインは使ったこと無いので・・・知らないです。
マージについてはこちらをどうぞ。
被ったForm IDが変更される為、WestTekTacticalOptics.esp側のForm IDが変わるとセーブデータ内のゴーグルが消滅します。ロードオーダーに注意。
Form IDが変わった側は、太字になります。
不要なForm Listを削除
マージ後にログで残ったForm Listは、使わないので消します。残しておいても問題無いです(何度もマージを繰り返すespであれば、不具合出た時に役立ちます)。
これで改造準備が整いました。
Tactical OpticsのHUD用Spellを変更
Targeting HUD用Spell(WestTek_abTargetingHud)を変更します。
このSpellはバニラのエフェクトなので、敵味方問わず赤になります。これをTargeting HUD Enhancedの3色のエフェクトと差替えます。
以下、判り易さの為にパッチ形式にしてますが、前述の通りCK作業で困るので、直接変更した方が楽です。
Spellに設定されたMagic Effectを変更
まず元のエフェクト(全部赤)を、友好NPCを緑にするエフェクト(PA_TargetingHUD_Friendry)に変更。バニラのエフェクトが切り離され、競合リスクが減ります。あとはパラメータ3種と、Spellの起動条件(Conditions)を設定。
SSでは変更してますが、エフェクト変更以外そのまま使っても大丈夫です。
※ConditionsをWornHasKeyword2個だけにしたい場合(某所で紹介されてる方法)、Run Onを『Subject』から『Reference>Player』へ変更した方が良いと思います(しなくても不具合起きない筈ですが、保険に)。 理由は後述するので、興味あればどうぞ。
Magnitude:エフェクト強度。0で効果消失、1以上なら多分何入れても同じ。
Area:適用範囲ですが、プレイヤキャラ専用エフェクトなので関係無し。
Duration:Constant Effect(時間制限等、再使用条件が無い)なので関係無し。
Spellに新規Magic Effectを追加
敵対NPC用のエフェクト(赤)を追加します。Conditionは前述の通り3個とも付けるか、Run Onの変更を推奨。
死体用エフェクト(青)も、同様に追加。
以上でとりあえず完成!
Targeting HUD Enhancedと同様に、武器を構えている間だけNPCに色が付きます。
・・・とはいえFO4 HotkeysやchemでゴーグルのOff/Onができる為、武器抜かずとも効果出て欲しい気も。
HUDの発動条件を変更
そんな時は、エフェクトの発動条件を変更します。こちらは実際にNPCに色を付ける方。
3つのエフェクトのConditionから、IsWeaponOutの条件を削除。これで装備しただけでHUDが機能します。
HUDエフェクトのFlagsを修正
必須では無いですが、設定した方が安心だと思います。特にPlayer Comments and Head Trackingを使ってる人には推奨。
Targeting HUD Enhancedからマージしたエフェクト3つに、『No Hit Event』のflagを追加します。
このエフェクトの対象はプレイヤキャラなので、No Hit Eventが無くてもクエストNPCの敵対バグは起きないです(NPCにinjectionする方には設定されてます)。
とはいえ不具合に繋がることもあります。例えばPlayer Comments環境下だと、このエフェクトをトリガに、延々と独り言を呟き続けることがあります。
Darker Nights導入時のNight Vision調整
Darker Nightsを使っていると、設定次第では夜が恐ろしく暗くなります。
そんな時こそ暗視ゴーグルの出番なのですが・・・一番暗い設定だと、Night VisionX3でもこの程度しか見えません。Image Space Adapterが専用な為、Darker Nightsの暗視パッチ入れても効果ありません。
もう少し明るくしたいので、専用のImage Space Adapterを調整します。ノーマル、X2、X3それぞれのImage Space Adapterがあり、ここではX3用を変更します。
一番下の方にCinematicの項目があり、Brightness MultとBrightness Addを適当にいじりました。
ガッツリ明るくなりました。Addで大きな値を入れると、暗闇で大きな効果が期待できる半面、薄暗い程度で使うと白飛びが激しいです。
Night VisionにHUDを追加
更に欲が出てきます・・・暗視中にもHUDが欲しいですね!
最初にHUDのSpellを変更したのと同じノリで、Night VisionのSpellの中にHUDのMagic Effectを追加すればいいです。
3つあるのでちょっと面倒臭いですが・・・
暗視中にも色が付きました。これであなたも夜襲のプロ。
暗視+HUDだと、武器を抜いた時だけHUD起動する方が便利かも。暗視使いながらクエストNPCとしゃべる時、色付かずに済むので。
Leveled Listの削除
既に使用中のセーブデータからは削除できません。espから削除しても、追加済のLeveled Listがセーブデータに残る為。セルリセットしても解除されないです。
ゴーグルを自分だけで独占したい場合は、Leveled Listの削除をすればOKです。
Leveled Itemと、Injection用のスクリプトWestTek_ListInjectorを削除します。
パワーアーマー用HUDのエフェクト変更
PA用も同じSpellからエフェクトを使用する為、個別の変更は不要です。
(おまけ) Spell起動条件(Conditions)について
Nexusや日本語データベースで紹介されてる『WornHasKeyword条件2個だけでOK』というやり方ですが、GetIsIDの項目を省略すると『このSpellはプレイヤのみ使用可』という条件が欠落します。もっともこのSpellはNPC使用不可のようなので、無くても平気だとは思います。でも省略しなければ、より安心ということで。
このSpellは、プレイヤキャラに付与するMagic Effectの制御をしています。NPCに色をつけるSpellは別にあり、これは元締めみたいな物。
Spellの起動条件。FO4Editだと解りにくいですが、CKだと見やすいです。
OR優先ルールの為(公式に記載)、以下のようになります。
Condisionsの処理の流れ
HUD、Themal、Night Vision、Multi Visionのいずれも、装備者にそれぞれのKeywordが付与されます(モジュールで設定)。WornHasKeywordでチェックすれば、何のモジュールを付けてるか確認できるという訳です。
OR優先により、まずは2行目と3行目、
プレイヤがゴーグル用HUDのKeywordを持っている
OR
誰かしらがゴーグル用Multi VisionのKeywordを持っている
※2行目のTargetが『Player(PL)』で、3行目が『Subject(S)』なのは、多分誤記じゃないかな?と思います。ThermalとNight Visionでは共にSubjectなので。プレイヤであることのチェックが二重になるだけなので、動作上は問題無いかと。
この後に1行目とのANDを取り、『誰かしら』=『プレイヤ』であることの確認。これが1(true)なら、Spellが発動する仕組み。
この状況でGetIsIDの項目を削除すると、Multi Visionの条件をプレイヤに限定する確認が無くなります。
Conditionの変更
なので・・・こうしても同じ筈。万一NPCが発動させた場合は多重になりますが、見た目的には一緒でしょう。
とはいえ前述の通り、基本的にNPCは使えない筈なので、保険ですかね。
以上、おしまいです。次回はHUD/Night Vision切替モジュールを作ります。
続きはこちら。