MOD環境で遊んでいる限り、MODのアンインストールとアップデートはつきものですよね。今回は、使わなくなったMODの安全なアンインストールや、アップデートのお話。『クリーンセーブ』についても触れていきます。
アンインストールもアップデートも、まずはDescriptionで指示された手順を必ず遵守してください。特に拠点クラフト系はカテゴリ問題等もあるので要注意。
その前提での、付加的な内容ということで。
※『MOD基礎』のカテゴリにしてるので、判りづらいと思われる所は枠で囲ったり、最後のおまけ章にしてあります。よくわからなかったら飛ばしてください。
クリーンセーブの概要
まずは、
クリーンセーブって何よ??
って話から、いくとします。
クリーンセーブって?
ざっくり言うと、『消したいMODを安全にアンインストールし終えたセーブデータ』そのもの、又はそれを作る作業を指します。アンインストール対象MODの痕跡を、セーブデータから出来る限り消し去る努力をします。
MODのアップデート時に『要クリーンセーブ』と言われたら、
1度綺麗サッパリ削除してから、改めてインストールし直してね!
ってことです。
なぜクリーンセーブが必要?
単にMODをアンインストールしてゲームを続行すると、セーブデータに残ったゴミが原因でトラブルになることがあります。アップデートも同様で、構造が大幅に変更された場合等、旧バージョンと差替えるだけでは不具合出ることも。
じゃあアンインストールやアップデート毎にNew Game・・・無理ゲーですね。そこでクリーンセーブです。これなら現在のセーブデータで、安全にゲーム続行できるんです。
※New Game時に初期状態を変更するMODだと、アンインストール後の戻り値が無くて不具合残ることがあります。これはクリーンセーブで対処できる問題ではないので、改めてNew Gameが必要になることも有ります(コンソールで修正可能なことも)。
どんなMODがクリーンセーブ対象?
まず、Descriptionでクリーンセーブが指示されたら必ず実施してください。これは大前提。
その他目安としては、主にQuest稼動型スクリプトを使用したMODのアンインストールorアップデート(変更の程度次第)で必要になります。
アップデート時に関しては、基本Descriptionで指示が無ければ不要です。でも作者さんが忘れることも有り得ますし、不具合を感じたら試すのも手です。
Questカテゴリは、FO4Editでチェックできます。Player Comments and Head Trackingを例に。僕の中では5本の指に入る位の重要MODと言っても過言ではないかも!
構造上、Questカテゴリの変更は半端無い物量。
大半はバニラのレコードの変更ですが、独自の新設Questもあり、ここでスクリプトが走ってます。
自動でアップデート処理をしてくれるようなのですが、不具合を感じたらクリーンセーブが役に立つと思います。
MODをアンインストールする前の下準備
まず、一般的な下準備からいっときます。ゴミを無くすことが目的なので、これもクリーンセーブの一環と言えるでしょう。
主に武器や防具、新規の食糧等、プレイヤに直接影響するMODをアンインストールする際の注意事項です。
対象MOD由来のアイテムを手荷物から撤去
アンインストール対象MODによるアイテムを、鞄から撤去します。コンソールからremoveitemで削除すれば後腐れ無いですが、適当なコンテナに突っ込んでおく等でも。
対象MODのアイテムを着たまま(持ったまま)アンインストールすると、
- 装備に付いてるエフェクトのゴミが残る
- 所持重量の不整合
といったトラブルが起こるかも知れません(Skyrimよりは低いと思います、特に重量不整合は起きないかも)。ゴミを残す可能性を、なるべく排除。
何が対象MOD依存かわからない時は、ひとまず持ち物全部どかしてしまうのも有り。
その他エフェクトの解除
装備品以外でも、アンインストール対象MODに由来したエフェクトが、キャラに付いてることがあります(独自のPerkや食事効果等)。これも外した方が安全です。
外し方は、
- MCMやholotapeで設定できるなら、すべて無効化
- 効果が切れるまで待つ(放置や睡眠等)
- コンソールから外す(推奨)
等々。
できればコンソールから外すのが確実ですが、ちょっと手間です(記事終わりの『おまけ2』参照)。
クリーンセーブ不要であれば、これでアンインストールに移ってOKです(勿論descriptionの指示には従う前提で)。
ただし屋外セルの変更を伴うMODであれば、どこかしら屋内セルに入ってセーブ、その後にアンインストールすると尚ベターかも。
クリーンセーブの作成
前述の、アイテムやエフェクトの削除が済んだ前提で進めます。安全第一ということで、ちょっと冗長な手段取ってます。
1.小規模の屋内セルへ移動
経験上、屋外セルだと失敗することがあるので、屋内セルでのセーブを推奨。環境次第だと思いますが、活性化中のセル範囲が広い為でしょう(要するに重いってことです)。
Root Cellar(Sanctuaryのシェルター)やHome Plate等、狭くてNPCが少ない所が良いです。Skyrimでお約束のQASmokeとか。小さな屋内セルを追加するMODでも良いと思います。
COCコマンド参考はこちらにて。
2.暫くブラつく
セル移動後、念のため完全にロードし終わるまで待つイメージ。1、2分程で良いと思います。
White test roomを改造した無人セルでブラブラ。
3.新規のセーブデータを作成
時間を置いたところで、新規セーブ。 アンインストールするMODの影響を、現時点で極力抑えた状態のセーブデータが出来ました。
4.目的のMODをアンインストール
ゲームを終了して、対象MODをアンインストール。 プラグインのチェックを外すだけでなく、完全にアンインストールしてください(ルーズファイルが残ると、ゴミになる為)。
5.Fallout4を起動してセーブデータをロード
さっきのセーブデータをロード。アンインストールにより環境とセーブデータが一致しない為、プラグインが無い旨の警告が出ることを確認。
6.暫くブラつく
また1、2分程度、そこらをブラブラ。
7.再度、新規セーブデータを作成
新規でセーブします。これでプラグインがアンインストール済みのセーブデータが出来ました。
8.セーブデータ内の未使用スクリプトを削除
セーブデータからプラグイン情報は消えましたが、それに伴い稼働中だったスクリプトがゴミになりました。
FallrimToolsで削除します。詳細はDescription参照してください。
ReSaver.exeを使用。基本は『Remove Unattached instances』で、未接続スクリプトを削除するだけでOKだと思います。
作業が終わったらセーブ。
2つほど注意点。
- ReSaver.exeでのロードに失敗するなら、別の屋内セルでセーブし直すと、うまくいくかも。あとは睡眠セーブとか。
- Unattached Instancesの数が多い(大体20個以上が目安)場合、一気に自動削除したセーブデータは、ゲームでのロードに失敗することがあります。経験則ですが、手動で10個づつ位で消すとコケないです。
9.修正したセーブデータでゲームを起動
ReSaver.exeで作ったセーブデータをロード。
10.暫くブラつく
またもや暫くブ~ラブラ。
11.またまた新規セーブデータを作成
新規セーブ。 これでアンインストールが完了した、『クリーン』なセーブデータが出来ました!
12.リセット待機
スポーン系やLeveled Listを変更していた場合、セルリセット待ちをすることでより安全に。商人の売り物であれば数日、セル全体であれば最大30日位(でしたっけ?デフォルトで)。
まあ襲撃もあるんで30日ってキツいですよね。Descriptionに明記されてない限りは、自己判断にて。消したMOD次第では、素手やマッパのNPCに遭遇する位は、あると思いますが。
13.クリーンセーブ完成!
以上でおしまいです。このセーブデータは『クリーン』です。
アンインストール状態でゲームを進める、消したMODをインストールし直す、アップデートする等、この時点のセーブデータなら何れも問題無いです。
(おまけ1)小規模の屋内セルを追加するMOD
本来の用途と違いますが、軽い屋内セルとして活用できそうなMODです。
APC Home on the Move
ファストトラベルに使えるAPCを追加します。11箇所だけなのでAPC transportに利便性では劣りますが、秘密基地っぽい内装で雰囲気あります。APC内部が屋内セルになっており、寝床もあるのでリスポン待ちも可。できるだけイマーシブに対処したい人におすすめ。
White test room
撮影スタジオMOD。Workshopがあるので、寝床も作れます。
帰る時はサバイバルモードだと脱出できないので、COCコマンド(前述のリンクからどうぞ)にて。
(おまけ2)コンソールからの各種エフェクトの削除方法
装備のように任意で外せない、飲食物やスクリプトで付与されたエフェクトを削除します。これも必ず問題になる訳では無いですが、バニラのActorValueを変更してるエフェクト等、外さないと不整合出ることも・・・あるかも。
対象MODのエフェクトを確認
まずはFO4Editで、エフェクトのIDを確認。大抵はMODで新設されたIngestible、Perk、SpellをチェックすればOKだと思います。
Better Power Armorを例に。新設されたPerkとSpellがあります。
削除すべきか否か調べるより、片っ端から外した方が早いので、全部コンソールから撤去します。掛かってないエフェクトなら、スルーされるだけなので問題無し。
※Better Power Armorでは、Descriptionで『Immunity』のspellだけをremoveするよう記述されています。今回は例ということで全部外してます。
Perkの解除
コンソールから外します。
player.removeperk xxxxxxxx
この場合はxx000802
、xx00080D
。
Spellの解除
同じくコンソールで、
player.removespell xxxxxxxx
xx000805
、xx00080F
が対象。
ゲーム内からのエフェクト確認方法
解除し忘れが無いか、ゲーム内でも確認したいです。そんな時はBetter Consoleが大活躍。
PerksとActiveEffectsの項目から、ターゲットしたキャラの全エフェクトが確認できます。最初からこっちで探すと大変ですが、漏れ確認には便利。
今度はCWSS Redux v2を例に。
Perkは前述の通りFO4Editでチェック済の想定で。想定外があるならActiveEffect。
ActiveEffect内にCWSS由来のエフェクトを発見。『ALCH』なので飲み物ですね。
一時効果のエフェクト解除
食事はIngestibleカテゴリ。トイレとシャワー効果が食事扱いでした。
こうした一時的な効果に対しては、
player.dispel xxxxxxxx
にて解除します。この場合は、
player.dispel 4700275F
こんな感じで探せば、漏れ無く解除できると思います。
NPCのエフェクトはどうする?
NPCでも有効なエフェクトは少ないと思いますが、なんせ数が多いので・・・事と次第によってはキツいですね。
コンソールからの解除自体は可能で、対象NPCをクリックして、『player.』の部分を抜かしたコマンドで対処できます。
例えばガービーをターゲットして、
dispel xxxxxxxx
みたいな感じでOK。
プレイヤキャラでも、自キャラをターゲットした状態であれば、『player.』付けなくて平気です(付けても問題無し)。
以上、おしまいです!