前回に引き続き、West Tek Tactical Opticsの改造をします。今回はTargeting HUDとNight Vision、2択切替えで動くモジュールを追加します。ありがたいことにスクリプトソースが同梱されているので、モジュール追加改造が可能です。
前回改造したespをベースに作業します。前回はこちら。
パワーアーマー搭乗直後のSS比較。
デフォルトのMulti-Visonモジュール(左)は、どれも1番目のモードがNight Visionになってます。その為、ゴーグル装備時やPA搭乗時に、まず暗視が作動します。切り替えればいいんですが・・・昼間だと微妙に手間ですかね。
今回追加したMulti-Visionモジュール(右)は、1番目をTargeting HUD、2番目をNight Visionにしました。装備及びPA搭乗時にまず作動するのはHUDなので、昼夜問わず支障が無いです。HUDエフェクトは前回の改造で、Targeting HUD and Berry Mentats Enhancedの3パターンのエフェクトに変更済。
オブジェクトの作成
まずはFO4Editで、Multi-Vision(HUD/Night)モジュールに必要なオブジェクトを作成。
- 生産レシピ
- Keyword
- インベントリ上のモジュールアイテム
- モジュールの中身
の4つを作ります。
いずれもMulti-Vision(Night/Thermal)のオブジェクトをコピペして、少し変更するだけです。
Keyword
HUD/NightのMulti-Vision機能を識別する為のKeyword。Editor IDを変更。
Misc.Item
インベントリに表示される、アイテムとしてのモジュール。Editor IDとNameを変更。
Object Modification
モジュールの中身。Keywordを新設したHUD/Night用に変更して、
モジュールのMisc.Itemを変更。
Constructible Object
生産レシピ。一番下のCreated Objectに、モジュール(OMOD)を設定。材料や必要Perkは、好きに設定してください。
とりあえずこの時点で、ワークベンチに現れます。まだHUD/Nightにスクリプトが対応してないので、動きませんけど!
スクリプトの変更
CKでQuestスクリプトとゴーグル個別スクリプトの2個を変更します。作業量少なめ。
※ソースのeditやプロパティ変更が出来ない場合は、ソースファイル(.psc)を正しく読み込めていません。ソースファイルのパスや、CKのソースファイルのフォルダ設定等を確認してください。
Questスクリプトを変更
WestTek_GoggleControlQuest(xx001787
)に接続されたスクリプト、『WestTekGoggleControlQuest.pex』を変更します。これはPA用ですかね(多分・・・)。
ソースの変更
まずはHUD/Night機能を識別する為に、Keywordのプロパティ宣言を追加します。
Keyword Property KeywordMultiVision_HUDNight Auto Const
場所は最初の方、Group VisionModeKeywordsの中。
100行ほどスクロール。Keywordを識別子とした、各Multi-Modeを動かす配列があります。
ここの一番下に、HUD/Night機能を追加します。
ElseIf(PlayerRef.WornHasKeyword(KeywordMultiVision_HUDNight)) arrayVisionModes = new Spell[2] arrayVisionModes[0] = TargetingHUDAbilitySpell arrayVisionModes[1] = NightVisionAbilitySpell
暗視を明るくしたい場合は、別のSpellに変更すればOKです。例えば、
arrayVisionModes[1] = NightVisionAbilitySpell3X
とか。
暗視モードを追加したいなら、配列を増やします。
arrayVisionModes = new Spell[4] arrayVisionModes[0] = TargetingHUDAbilitySpell arrayVisionModes[1] = NightVisionAbilitySpell arrayVisionModes[2] = NightVisionAbilitySpell2X arrayVisionModes[3] = NightVisionAbilitySpell3X
でOKだと思います(HUD/Night/Night2X/Night3Xの4切替)。
追加が終わったらコンパイルします。
プロパティの接続
追加したプロパティが、まだ空欄になってます。
最初に新設したHUD/Night用Keywordを使って欲しいので、指定します。(マージ後なので、SSのForm ID変わってます。)
これで、スクリプトと追加したオブジェクトとがリンクされました。
ゴーグル用スクリプトを変更
次はWestTek_EquipFunctions_Pos.pexを変更します。こちらはゴーグルごとにスクリプトが付いてます。
同じく、最初にKeywordのプロパティ
Keyword Property KeywordMultiVision_HUDNight Auto Const
を宣言。
Questの方と同じく、配列を追加。
Spellの配列の所は、さっきと同じ。その下は、モードによるレンズカラー設定。
arrayLensColors = new ObjectMod[2] arrayLensColors[0] = MODLensYellow arrayLensColors[1] = MODLensGreen
コンパイルしたら、Questスクリプト同様にプロパティ接続をします。Questスクリプトと異なり、各ゴーグルごとにKeywordプロパティを接続する必要があります。使うゴーグルだけ接続してもOKです。
プロパティ接続後、セーブを忘れずに。
HUD/Nightモジュールの動作確認
あとはワークベンチでモジュールを作って、取り付けるだけ。
額にあるOff状態から・・・
Onにすると、まずHUDが起動。Spellは前回と同じなので、友好(緑)、敵対(赤)に。
もう1度切り替えれば、安心のNight Vision。
パワーアーマー用HUD/Night Visionモジュール
PA用のMulti-Vision(Night/Thermal)モジュールをベースに、ゴーグル同様に作ればOKです。Keywordは同じ物を使用。
スクリプト変更とプロパティ接続は既に終わってるので、FO4Editで作業するだけ(CKでもいいですが)。
以上、おしまいです! 楽しいゴーグルライフを満喫してくださいませ。
入植者Synthを黄色表示させる追加改造